西武辻発彦監督(63)が28日、名称変更する本拠地メットライフドームに感謝の思いを語った。17年からメットライフ生命とパートナーシップを結び、ファンの間で「メラド」の愛称で呼ばれたホーム球場。28日を最後に、3月1日からベルーナドームに生まれ変わる。“メラド元年”の17年シーズンに就任した辻監督は「思えば2017年、メットライフドーム元年から私はチームの指揮をとりましたので、メットライフ生命さんとは、非常に縁が深いと、思っています」と振り返った。

この5年間で酸いも甘いも味わった。就任1年目から2位とAクラス入りを果たすと、翌年からリーグ2連覇を達成。ただ優勝決定はいずれもビジターで、進出したクライマックスシリーズ(CS)ファイナルでは、本拠地で2年連続敗退した。18年の終戦直後には、指揮官自らファンの前で涙を流した。コロナ禍の影響で、ここ2年は観客数も限定されているが「2017、18、19年とこのメットライフドームが年々、たくさんのライオンズファンで埋まるようになり、私自身大変うれしく思っていました。たくさんのお客さまを受け入れてきたメットライフドームに改めて感謝します」と語った。

昨季最下位に甘んじたチームは、春季キャンプと宮崎、高知での練習試合を終え一時帰京。3月2日からオープン戦が始まり、新名称・ベルーナドームでの試合は同15日の日本ハム戦で幕を開ける。「このかけがえのない5年間を糧に、明日からは、また新たな気持ちで、日本一を目指して頑張ってまいります」と、心機一転巻き返しを誓った。