阪神矢野燿大監督(53)が沖縄・宜野座キャンプ最終日の28日、恒例のキャンプMVPに投手は藤浪晋太郎投手(27)、野手では糸井嘉男外野手(40)を選出した。

「ずっと安定して良かったというのは晋太郎」と指揮官の言葉通り、藤浪は2月は紅白戦を含め全4試合の登板で10イニング2失点。キャンプ最後の実戦となった前日27日のヤクルトとのオープン戦に先発し、2回1安打2奪三振無失点。昨季セ・リーグ王者のツバメ打線を封じ込め、開幕ローテ入りへ大前進した。完全復活へ、着実に階段を上っている。

糸井は出場全6試合で安打を放つなど、15打数6安打と好調をキープ。「最年長でありながら、フルメニューをやってその中でしっかり結果も出して。嘉男が頑張ってくれるというのは、若い選手全員見てる」と指揮官は目を細めた。一塁守備にも挑戦するなど充実の日々を過ごし、沖縄を完走。「1日キャプテン」を務めた23日には、西勇とともに「予祝」として指揮官の胴上げを企画するなど、チームの雰囲気にも欠かせない存在だった。

矢野監督はさらに、3月の実戦で「前川とかコウタ(井上)も見たい」と若手の招集を示唆した。