巨人の「リアルガチ」なサバイバルが本格化する。

今季の本拠地初戦となる2日からの西武2連戦で育成の堀田と山崎伊が、東京ドームデビューを先発で飾ることが決まった。2月の対外試合では両投手とも2試合に登板し、堀田は3回1失点で山崎伊が4回無失点。ともにトミー・ジョン手術あけで1軍登板ゼロながら、結果を残したことで開幕ローテーション入りへのアピールの場をつかんだ。

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実力主義で若手を育てる決意がにじむ。原監督はキャンプ前「力が五分ならば実績がない若い選手を思い切って使う」との方針を掲げた。2月の対外試合は5敗2分けも、指揮官は「非常に伸びつつある人たちが何人か出てきた」と目を細めた。新型コロナ感染で出遅れながらもブルペン投球で能力の高さを見せたドラフト1位の大勢投手(22=関西国際大)は、シート打撃登板をへて5日からの日本ハム2連戦(札幌ドーム)で初実戦のプランも浮上。アピールを決めた若手には開幕に向けて本気モードが高まる3月の実戦舞台を踏ませ、開幕切符を手にするチャンスの場を設ける。

成長を温かく見守りつつも、ジャッジの目は厳しい。2月の実戦で不安を露呈した開幕ローテ候補の高橋と戸郷は1日から2軍に、代わりにドラフト2位山田龍聖投手(21=JR東日本)が1軍に昇格することが内定した。昨季は合計20勝と伸び盛りの両投手だけに、再調整の時間を与えてはい上がってくることを期待しての入れ替えのようだ。25日の中日との開幕戦(東京ドーム)まで、残り15試合。巨人が生き残りを懸けた、激しい春を迎える。