ソフトバンクの「8回の男」モイネロがオープン戦初登板で貫禄の投球を披露した。

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先頭小野寺を153キロの直球と落差あるカーブの2球で追い込むと152キロの直球で空振り三振。続く佐藤輝にはフルカウントから内角高めの152キロの直球がわずかに外れ、四球を与えたものの、動じることはない。5番大山も2球で追い込み3球目の126キロのカーブで見逃し三振。二塁へ走った代走江越も甲斐が刺し、あっさり12球で料理した。バットに当たったのは佐藤輝のファウル1球だけだった。

ベンチで助っ人の投球を見守った藤本監督も安堵(あんど)の様子だ。「モイネロが初登板だったけど、ストライク先行してね。やっぱりあれがいい投手と思いますよ」。この日は先発松本が大乱調。3回8失点の内容とは対照的にピシャリと封じる助っ人左腕の投球に絶大な信頼を寄せた。

2月7日の来日後は2週間の入国者待機期間を経て福岡・筑後市のファーム施設で独自調整。宮崎キャンプには参加しなかったが、きっちり仕上げてきた。「しっかりとしたコントロールで投げられた。良かったと思う。コンディションは100%に近い。いい状態」と、モイネロは早くも万全をアピールした。