明大が、コロナ禍で遅れていたオープン戦初戦を行い、新1年の宮田知弥内野手(横浜)、瀬千皓外野手(天理)が早速、起用されるなど、新戦力がハツラツとグラウンドを駆け回った。

7回2死一塁から代打で登場した宮田は、積極的にバットを振り、空振り三振。「使ってくれて、何とか期待に応えたかった。でも、まだ実力不足です」と反省も、守備では軽やかな動きを見せた。

上級生の山田陸人内野手(3年=桐光学園)から「低く構えて目線を落とした方がいい」とアドバイスを受け練習を重ねた。「打球に対し、下から入れるので捕る確率が上がったと思う」と手応えをつかんだ。

田中武宏監督は「いずれ中心になる選手。早めに経験をさせたかった」と起用理由を明かし「今、うちの三塁手の中で1番いい。正確なスローイング。木のバットに対応もできている。何よりも、常に向上心があるのがいい」と高評価。春季リーグ戦でのデビューも見えている。

目指すは4年後のプロ野球だ。「ドラフト指名される選手になるために、大学を選んだ」と、覚悟を決め進学した。「人一倍努力して、少しでもチームの力になりたい」。新たな目標を掲げ、宮田の挑戦が始まった。