“半端ない”投手になるための1歩を踏み出した。19日に育成から支配下登録を勝ち取った楽天小峯新陸投手(20)が、7回に2番手として登板。背番号が「138」→「30」となってから初めてのマウンドに上がった。

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先頭のウォーカーはカウント0-2から低めのフォークで空振り三振。続く丸に中前打を浴び、代走増田大に二盗を決められピンチを招いたが、松原を空振り三振、大城を二ゴロに仕留めてしのいだ。1回を1安打無失点。上々の支配下デビューとなった。

7日阪神戦(甲子園)で更新した自己最速の153キロを2度マーク。力強いボールを見せたが、石井GM兼監督はさらなる期待を寄せる。「マウンド上での気迫ではないが、精神論で言えば気持ちで引くことなく、押し続けることが大事じゃないかなと。今日は若干、なんとなくおとなしい。そこももっと躍動感出していってほしい」。より思い切りのいい投球を求めた。

19年に鹿児島城西から育成2位で楽天に入団。189センチ、90キロと恵まれた体格からくり出す直球が持ち味だ。将来の投手陣の軸となる可能性も秘めている。出身校はサッカー日本代表の大迫勇也と同じ。成長を重ねていけば、「小峯半端ないって!」と言われる日も、遠くないかもしれない。【湯本勝大】