左へ右へ、見事な2打席連発だった。日本ハムの新外国人アリスメンディ・アルカンタラ内野手(30)が、反撃ののろしを上げるアーチでチームを鼓舞した。

【写真たっぷり詳細ライブ】26日のソフトバンク-日本ハム戦

ソフトバンク東浜の術中にはまり、無安打に抑えられていた0-1の4回。先頭で打席に立つと、3球目の直球を逆方向の左翼ホームランテラスへぶち込んだ。来日1号が同点弾、しかも、この日のチーム初安打となり「アメージング」と感無量。6回の第3打席、今度は泳ぎながらも変化球を拾って、右翼席へ運んだ。「1本目で満足してたけど、2本目も打てて、すごく興奮しています。信じられない」と、大喜びだ。

両打ちのユーティリティー。今月16日に1軍に合流したばかりで、開幕戦はベンチスタートだった。初スタメンのこの日は、左打席で2本塁打を含む3安打。親しみ込め「メンディ」と呼ぶ新庄監督は「(上体が)前に突っ込まない。左打席では(球が)見えてきた。あとは、右でどれだけ対応できるか」と期待する。ゲーム好きでスペイン語圏出身という共通項のある新助っ人ヌニエスとも、相性ぴったり。新天地で笑顔が絶えないドミニカンは「監督の人間性が大好き。監督の求めている楽しい野球を、やるだけ」と献身を誓った。【中島宙恵】