合流即先発も。広島の新外国人のライアン・マクブルーム内野手(29)が29日、1軍に合流する見込みとなった。すでにウエスタン・リーグ3試合に出場し、来日1号を放っている。コンディションが整ったことで、1軍合流の見通しが立った。本拠地開幕となる同日の阪神1回戦(マツダスタジアム)でスタメン出場する可能性も十分ある。

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開幕3連勝の好調広島打線に、マイナー通算134発の大砲が加わる。2軍で調整していたマクブルームが本拠地開幕戦に合わせて1軍に合流する。首脳陣はチーム状況に関係なく、コンディションが整い次第、1軍に合流させる意向だった。12日の来日後、1軍での練習参加をへて、24日ウエスタン・リーグのソフトバンク戦で実戦デビュー。25日オリックス戦では来日初本塁打を放つなど、27日まで3試合に出場した。ひとつの判断時期とした27日、佐々岡監督は29日からの合流に「そうですね」と示唆した。

開幕3連戦で計28得点と活発な打線は、ほぼ固定されている。ただ、坂倉が捕手として先発した場合、中堅上本が三塁に回り、外野の一角が空く。加えて、開幕から4番を務める松山のコンディションを見ながら休ませるプランも描く。2軍でも一塁と左翼に就いた新助っ人の合流で、スタメン起用の選択肢が広がる。

チーム打率、総得点いずれもリーグトップながら、1本塁打はリーグ5位タイと長打力に欠ける。1発長打の魅力に加え、迎打撃コーチは「映像を見てもブンブン振り回す感じでもない」と好印象を口にする。29日の先発九里は昨季、坂倉とチーム最多20試合でバッテリーを組んでいるだけに、マクブルームが合流初日から左翼で先発出場する可能性もある。

対する阪神は西勇が先発する。阪神移籍後、広島戦では通算10勝5敗。2戦目以降も昨季3勝0敗の伊藤将、同5勝3敗の秋山と、難敵が続くことが予想される。苦手意識のない新助っ人にかかる期待は大きい。「自分の持ち味は対応力だと思っています。球場全体を使って、アベレージを残せる打者だと思っています」。入団会見で語っていた姿をファンは待っている。【前原淳】