西武牧野翔矢捕手(21)がプロ初打席で初安打を放った。

3回1死走者なし。楽天岸の110キロカーブだった。ストレート3球の後の緩いボールもうまくため込んだ。強く振り抜きながら、逆方向のレフト前に運んだ。

この日は「9番捕手」でプロ初出場で、初先発だった。その第1打席で見事にヒットを放った。ベンチからの祝福に少し照れくさそうに頭を下げた。

「とにかくしっかりバットを振ろう! と思って打席に入りました。打球が飛んだ瞬間、抜けてくれ、と思いながら走りました。素直にうれしいです」と喜んだ。

牧野は遊学館(石川)出身のプロ4年目。幼少期から能登の海に潜り、大自然で身体能力が育まれた。昨季は右肩のけがにも見舞われ、力を発揮できなかった。今季はキャンプからA班(1軍)に入り、アピールを続けていた。