亜大の俊足男、田中幹也遊撃手(4年=東海大菅生)が6盗塁を決め、リーグの1試合最多記録に並んだ。

2打数2安打3四球と全打席に出塁。3回に四球で出塁すると、まず二盗を決めた。次打者の安打で三塁に進み、ここで一塁走者との重盗を敢行。捕手が二塁に送球する間に、一気に本塁を陥れた。4回に二盗、6回に二盗と三盗(重盗)、8回にも二盗を決めた。

過去の記録は日大・真中満が92年春の亜大戦で決めた6盗塁。それに並んだ。チームも田中幹に引っ張られるように、12盗塁を決めてこちらは1試合の最多記録(11盗塁=16年秋に亜大が国学院大戦で記録)を上回った。

田中幹は「今日は監督さんからチームで(盗塁記録を)塗りかえようという話があった。本当は7つ行きたかったが、とりあえずほっとしています」と話した。

今季はこれで8盗塁。シーズン最多記録は駒大・野村謙二郎が87年春に記録した18盗塁がある。田中幹は3カードを残しており、その挑戦も注目される。

◆大学の盗塁記録 東都大学の1試合個人最多は真中満(日大)が92年春の亜大戦で記録した6盗塁。チームの1試合最多は亜大が16年秋、国学院大戦で決めた11盗塁だった。シーズン個人最多は野村謙二郎(駒大)が87年春に18盗塁を記録している。通算最多も野村で52盗塁。東京6大学の1試合個人最多は92年春、笠尾幸広(法大)が立大戦で6盗塁を決めた。チーム1試合最多は明大、早大が持つ13盗塁。シーズンの個人最多と通算最多は小林宏(慶大)が持ち、16盗塁、62盗塁になる。

▽国学院大・鳥山泰孝監督(3連覇に挑むチームは12盗塁を決められ13失点の完敗)「(3回田中幹の)重盗がポイントだった。すばらしいと思います。ウチとしては3、4点の勝負に行きたかったが、機動力を封じ込められなかった」