BIGBOSSに“秘策”あり? 日本ハム新庄剛志監督(50)が、17日ロッテ戦(ZOZOマリン)で対戦予定のロッテ佐々木朗攻略へ意気込みを示した。10日オリックス戦で完全試合を達成した令和の怪物だが、「ウチのチームは大丈夫」とキッパリ。28年前には打者として、快挙達成の次の登板だった巨人槙原寛己から決勝打を放った経験がある指揮官は、怪物退治で反攻への弾みを付ける。

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弱冠20歳にして完全試合を達成した令和の怪物を“挑発”した。新庄監督は、17日ロッテ戦で対戦予定の佐々木朗攻略へ「誰もビビってないよ。楽しみでしかない。うちのチームなら大丈夫なんじゃないかなという感じはします。(選手は)『さぁ、オレたちやったるわ』っていう気持ちになっていると思います」と、自信を見せた。

相手は前回先発した10日オリックス戦で、日本新の13者連続奪三振、日本タイ記録の19奪三振と記録ラッシュの奪三振ショーで、史上16人目の快挙を達成。攻略へ“秘策”は…。「全員セーフティー(バントを)させます」と、豪快に笑ってけむに巻きつつ「三振が多かったら工夫する。その辺はオレとコーチたちが考えながら」と、目を光らせた。

28年前に“完全男”の2戦連続大記録を阻んだのは、若き日のBIGBOSSだった。94年5月、完全試合を達成した次の登板に臨んだ巨人槙原寛己と対戦。先制の決勝打を放ち、阪神を勝利に導いた“前歴”がある。「同じ人間が投げているんだから。人間対人間で不可能はないでしょ? ストライクゾーンに来た球をトンって、ヘッドを利かせて。速い球を利用してコンって打っていけば、なんのこっちゃないですよ」と、不敵に笑った。

佐々木朗-松川の完全バッテリーとは、春季キャンプ中の練習試合で対戦済み。その時は、160キロ台連発で2回を2安打無得点に抑えられた。「話題性十分やろ?」。さて、結果はいかに-。【中島宙恵】

◆94年5月24日阪神-巨人戦(甲子園) ドラフト1位ルーキーの藪と前登板で完全試合を達成した槙原が先発。阪神は3回2死から和田の四球、久慈の左前打で一、二塁とし、新庄が三遊間を破って先制。さらに石嶺の2点適時打でリードを広げた。先発の藪は4回に1死満塁のピンチを切り抜けると、5回以降を2安打に抑えてプロ初完封を記録。2戦連続の完全試合を狙った槙原は7回3失点で黒星を喫した。試合は3-0で阪神が勝利した。