歴史的な泥沼にはまっている阪神がまたも完敗した。開幕17試合で1勝はプロ野球史上初めて。同ワーストの勝率はまた悪化して6分3厘になった。

【阪神】プロ野球ワースト開幕17戦1勝 9回1点返すも52イニング適時打出ず6連敗…勝率.063>>

信じがたい惨状に、矢野燿大監督(53)の参謀を務める井上一樹ヘッドコーチ(50)は唇をかんだ。開幕から4番に据えた佐藤輝明内野手(23)を初めて2番で起用したが、中日先発柳に歯が立たなかった。6回2死一、三塁では2番佐藤輝が二ゴロに倒れた。9回に何とか大山の中犠飛で1点返したが、52イニング連続適時打なしと、打線の元気のなさは深刻だ。

井上ヘッドは15日の巨人戦(甲子園)でも佐藤輝を4番から外す可能性に言及した。一問一答は以下の通り。

-1本出なかった

「そうですね。それができないから苦しんでいるわけで。打順の組み替えは、長いシーズンで矢野監督が今年は輝明をずっと4番でいく、と断言したわけではない。流動的なものもあり、悪い流れを断ち切る意味では、そういうのもありかと」

-(1番に入った)中野は中日柳と相性が良かった。2番、3番、4番の狙いは

「相性の良さというか、4番は誰にするかというところから始まって、輝明を(4番から)外して、大山だろうと。輝明を外す時に輝明を何番にもってこようかと。1番、2番っていろいろな案はあったけど、今2番に1発のある打者を置くのは全然ありなわけで。中野が出て、輝明にバントというのもこちら側は求めてない。気分転換というか、ちょっと悠長に思われるかもしれないけど、兆しを見せてくれないかなという意味合いで2番にした。打順を決める上で4番を誰かというのを決めてからの、はめ込みで」

-明日の巨人の先発は菅野。この打順は動かす

「それはまた考えて作りますけど、クローズアップされるのは2番の輝明ですけど、じゃあやっぱりコロコロ、コロコロっていうのはね。考えてはいきますけど、明日あたりも2番でいこうかなという気持ちではいます」