開幕から苦しい戦いが続く阪神は、15日から首位巨人を甲子園で迎え撃つ。この3連戦、虎ファンにとってちょっとメモリアルな巡り合わせとなっている。3戦目の17日は、あの伝説の試合と同じ日付、同じ舞台で同じ相手と戦うからだ。

 

85年4月17日、甲子園の巨人戦、といえば、鮮明に覚えているファンも多いはず。球史に残るバース、掛布雅之、岡田彰布の「バックスクリーン3連発」が生まれた日だ。1-3でリードされていた阪神は、7回裏に巨人槙原からバースの3ラン、掛布、岡田のソロを甲子園の夜空に打ち上げ、一挙5点を奪い逆転。中西清起がプロ初セーブを挙げて6-5で勝利した。球団唯一の日本一に駆け上がるきっかけになった試合として、ファンの脳裏に深く刻まれている。

その後、4月17日に巨人戦が行われたのは実は13、15年の2度しかない(いずれも敗戦)。13年は東京ドームで、甲子園では15年以来7年ぶりだ。85年は平日(水曜日)のナイター、今回は日曜日のデーゲームという違いはあるが、伝説の試合と同じ巡り合わせだけに話題を集めそうだ。

連敗記録や低い勝率などマイナスの話題や記録ばかり目立つ阪神。巨人戦の初戦で負けると勝率がついに5分台(5分9厘)になり、1得点以下だと6試合連続1得点以下の球団ワースト記録に並んでしまう。

メモリアルデーを前に、85年のような猛打で初戦の菅野を打ち崩し、負の記録も連敗も、スカッと止められるか?