自ら祝砲を打ち上げた。DeNA牧秀悟が1点を追う3回無死二、三塁、阪神斎藤のスプリットを右中間席最前部へ運んだ。一時逆転の3号3ラン。

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「初回、チャンスの場面で三振していたので、何としてもランナーをかえすんだと強い気持ちで打席に入りました。コンパクトなスイングを心掛けたことがいい結果につながったと思う」。右こぶしを突き上げながら1周した。

7日に新型コロナウイルスの陽性判定を受け、20日に1軍戦線に戻った。復帰2戦目で4番の仕事を見せた。加えてこの日は、自身24歳の誕生日。試合前には球団公式ツイッターで「今日も勝てるように、勝利の一打を自分で打っていきたいと思います」と、バースデー快打を“予告”していた。

ファンが待つ右翼席へアーチをかけたのは、牧だけではない。4回に再度リードを許したが、その裏の1死走者なし、今度は楠本泰史が打った。同じく新型コロナウイルスに感染し、この日1軍に再登録されたばかりだった。「何としても塁に出ようと意識していた。外野の頭を越えるかな、くらいの気持ちでしたが、スタンドまで届くとは思ってもいなかったです」。1番右翼でのスタメン起用に一発回答。復帰組が頼もしい。