東洋大は延長タイブレークの末に、国士舘大に先勝した。

最速152キロ左腕の細野晴希投手(3年=東亜学園)が先発。初回は3者連続三振の圧倒的な立ち上がり。3回まで被安打1の無失点、6奪三振と安定していたが、4回は制球を乱す場面があり3安打に四球もからんで3失点。4回2/3を被安打6の2四球、8奪三振の4失点で降板した。

26日の3試合目に予定されていたが雨天中止となり、翌日に持ち越された1戦。埼玉県・川越のグラウンドから片道2時間半かけて連日の移動で、コンディション調整も難しかった。スカウトのスピードガンでは、この日の最速は151キロ。杉本泰彦監督(62)は「体が重そうだった。直球系のゆるめの球にバットを当てられてしまっていた。ファウルで粘られて、蒸し暑さもあってヘロヘロだった」と話した。

その後は継投で無失点にしのぎ、延長タイブレークの10回裏1死二、三塁から登板しリードを守りきった一條力真(りきま)投手(2年=常総学院)が勝利投手となった。

今秋ドラフト候補の最速156キロ右腕・羽田野温生(4年=汎愛)が先週、左脇腹を痛めた影響でメンバー外。軽症だが、念のためベンチを外した杉本監督は「もう投げられる状態の羽田野を(練習場に)置いてきた。一條や柿本(晟弥投手)でまかなえると思っていた。今日の勝ちはすごい大きい」と話した。