4連敗中のソフトバンクが試練のゴールデンウイークに臨む。今週は3日からオリックス3連戦。週末はロッテとの3連戦で、初戦の6日には今季初対戦となる佐々木朗希投手(20)の先発が決まった。また、3日はオリックス山本由伸投手(23)が先発してくるなど、球界屈指の好投手との対戦が続く。ゴールデンウイークならぬ「剛腕ウイーク」を突破し、4ゲーム差で追う首位の楽天猛追に弾みをつけたい。

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「令和の怪物」佐々木朗との対決を前に、藤本博史監督(58)は胸を高鳴らせた。「日本で一番速いピッチャーやろ。そこにどういう風に、うちの打線が入っていけるのか楽しみですね。佐々木を見るのも楽しみ」。恐れるどころか、剛腕との対戦を心待ちにした。

佐々木朗とは昨季1度の対戦で黒星をつけた。だが、今年3月のオープン戦では5回2安打9三振とほぼ完璧に抑え込まれた。「考えないといけないですね。打てないままで終わってしまったらプロじゃない」と、指揮官はシーズンでやり返すことを誓い、いよいよその機会が訪れた。

ポイントは「泥臭い1点」だ。指揮官は「きれいなタイムリーなんかは、そう簡単に打てない。あれだけの投手やからね。泥臭い1点というのは、いい投手の時は考えないといけない」。春季キャンプから取り組んできた、内野ゴロや犠飛で1点をもぎ取る野球で、攻略の糸口を探る。

ボールカウントごとのアプローチも重要だ。「追い込まれたらそう簡単には打てない。追い込まれるまでの真っすぐをいかに仕留めるか。追い込まれたら球数を投げさせる、ファウルで粘るとかね。100球(前後)で代わるんやから」と、どんな形でも食らいついていく。昨季の対戦で佐々木朗から本塁打を放っている柳田は「球界を代表する素晴らしい投手。甘い球を仕留められるように頑張りたい」と早くも気合十分だ。

オリックスは3日の山本を手始めに宮城、田嶋が先発してくる見込み。ロッテも佐々木朗だけではなく、石川、ロメロの登板も予想され、4連敗中のチームにとっては、球界屈指の好投手との対戦が続く試練の1週間になる。ゴールデンウイークならぬ「剛腕ウイーク」の戦いを勝ち切り、4ゲーム差で追う首位楽天に迫りたい。【山本大地】

◆ソフトバンクVSロッテ佐々木朗 昨年6月24日のZOZOマリンで初対戦。初回に柳田が左中間へ先制のソロ本塁打。1点を追う6回には三森、柳田の適時打で2点を奪って逆転し、6回途中3失点でプロ初黒星をつけた。今年は3月5日のオープン戦(ペイペイドーム)で対戦。ヒットはリチャード、中村晃の2本だけで、5回で毎回の9三振を奪われて0封された。

<ソフトバンクの予想ローテ>

3日 ソフトバンク石川-オリックス山本

4日 ソフトバンク東浜-オリックス宮城

5日 ソフトバンク和田-オリックス田嶋

6日 ソフトバンク千賀-ロッテ佐々木朗

7日 ソフトバンク大関-ロッテ石川

8日 ソフトバンク杉山-ロッテ・ロメロ