楽天が小技を駆使して、球団タイ記録となる7連勝を決めた。4-4で迎えた6回。1死から一、三塁のチャンスをつくると、ベンチが動いた。8番辰己が2球目にセーフティースクイズを敢行。三走の鈴木大が生還し1点を勝ち越すと、相手失策が絡んでなお一、三塁。ここで次打者の炭谷が、再びスクイズを成功させた。2者連続の勝負手に出た石井一久GM兼監督は「派手じゃないけど一番難しい。そこをしっかりとやってくれた選手の今日はナイスプレー」とたたえた。

序盤、相手の1発攻勢にしぶとく食らい付いた。勝負の分かれ目となった6回の攻撃、辰己は打球を一塁ヌニエスに捕らせる任務を遂行し「バントがうまくなったところを見せられて良かった」と納得顔。本塁送球をあきらめたヌニエスは一塁へ悪送球。守備のほころびを誘い出し、さらにチャンスを広げる結果となった。リードを奪った6回以降は盤石の無安打継投で、きっちり勝ちきった。

投手戦でも、乱打戦でも、小技でも勝負を制し、13年7~8月以来となる7連勝。球団記録に並んだ同監督は「やるべき条件をしっかりやってくれた」と振り返った。隙がまったく見当たらない首位固めの大型連休。場所を札幌から大阪でのオリックス戦に移し、新記録に挑む。【栗田成芳】

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