首位の背中がまた遠のいた。オリックスが今季2度目の5連敗。今季最多タイの借金4を抱えて首位・楽天とのゲーム差は9.5に広がった。

勝ち継投で逆転を許す、痛恨の敗戦だ。先発の田嶋が2回以降は追加点を許さず、5~7回は完全投球。「チームが勝つことだけを考えてマウンドに上がっていたことが、いいピッチングにつながってくれたんだと思います」と気迫の投球で1点リードを死守。チームは8回からビドルにつなぐ勝ち継投に入った。

だがビドルが先頭の田中和への死球からピンチを招き、西川に同点打を浴びた。2-2でマウンドに送った守護神平野佳が、鈴木大に決勝被弾。大型連勝で首位を走る楽天に、現状での力の差を見せつけられた。

だが、リードを守れなかった投手陣ばかりを責められない。勝ち越し直後の初回2死二、三塁、2回2死三塁など、攻めきる好機を逃したことが試合展開を重くした。これで26試合連続4得点以下と、苦戦が続く。

中嶋監督は「こちらが代えて出して、得点取られて、というのなんで。本当にいいボールでも相手もしっかり打ったと。これも結果論ですし。その点では負けたという事実をこっちが受け止めて、しっかり明日切り替えていくしかないですし」と懸命に前を向いた。だが、昨季のパ・リーグ王者が5月未勝利にあえいでいる。

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