東農大が開幕からの連敗を6で止め、今季初勝利を収めた。

先発の最速147キロ右腕・鶴田克樹投手(4年=下関国際)が6回1失点の好投で勝利を呼んだ。持ち球のツーシーム、スライダーを低めに集める投球で相手打線に的を絞らせなかった。

鶴田は「『テンポよく、攻撃につなげられたら』と思って投げていました。打たせて取る投球を心掛けて、今日は(変化球が)低めに、ストライクからボールに決まってくれたことが良かったです」と、笑顔で喜んだ。

この春から指揮を執る北口正光監督(55)はリーグ戦初勝利。記念すべき白星に「チームとして1勝も出来ていなかったので、ほっとしています。このまま流れにのって、残りの試合を全部勝てればなと思います」と、力を込めた。

救援陣の活躍も光った。鶴田がマウンドを降りた翌7回。1点のリードがあったが、2死から3つの四球で満塁のピンチを招いた。一打逆転の場面で4番手の加部郁哉投手(4年=常葉橘)がマウンドへ。立正大1番のドラフト候補・奈良間大己内野手(4年=常葉菊川)から三振を奪い、勝利をたぐり寄せた。

北口監督は「鶴田はきっちりと仕事をしてくれました。7回の場面は相手が奈良間くんということで、加部が抑えてくれたら逃げ切れるのかなと思ってました。三振を取ってくれて良かったですね」と、投手陣の奮闘をたたえた。