オリックス山本由伸投手(23)が今季最短5回ながら無失点と粘り、5勝目を挙げた。楽天戦の先発では無敗のプロ通算7勝目となった。

初回1死から楽天西川遥輝外野手(30)に左前打を許すも、続くホセ・マルモレホス外野手(29)を空振り三振。二盗を狙った西川を捕手の伏見寅威(32)が刺し、ピンチを脱した。

粘りの真骨頂は2点の援護をもらった直後の2回。先頭の島内宏明外野手(32)の二塁打と浅村栄斗内野手(31)への四球で無死一、二塁から鈴木大地内野手(32)に犠打を決められ、1死二、三塁とされた。一打同点の大ピンチを連続ゴロで、無失点で切り抜けた。

山本の粘りに応えるように、味方打線が相手先発の早川隆久投手(23)から追加点を奪う。3回は4番の中川圭太内野手(26)が3点目の適時打。4回には杉本裕太郎外野手(31)が、4月5日ソフトバンク戦以来となる今季2号ソロで4点目を追加した。

山本は5回を3人で投げ終え、球数104球で試合前半で降板。「今日はボールをコントロールできていなかったですし、球数も増えてしまい、テンポのよくないピッチングになってしまいました。野手の方々が点を取ってくれたおかげで、なんとか粘り強く投げることができたんだと思います」と味方の援護に感謝した。

山本にとって、楽天戦登板はシーズン最終戦を自身15連勝で締めた昨年10月25日以来。これで同カードはプロ通算7勝2敗。2敗は救援で喫した黒星で、先発では無敗を持続した。

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