バイタルネットが逆転で新潟県の第1代表を決めた。1勝同士で対戦した新潟コンマーシャル倶楽部戦は9-5で勝利。5-5の7回1死一、三塁で大橋駿平内野手(24)が勝ち越しの中越え2点二塁打を打ち、勝負を決めた。大橋は第1試合のJR新潟戦と合わせて2試合で7打数6安打5打点の大暴れ。大会MVPも獲得した。バイタルネットと新潟コンマーシャル倶楽部は6月2日に長野県で開幕する第2次北信越地区大会に出場する。

大橋の闘志のスイッチが入った。5-5に追いついた7回1死一、三塁の打席。前打者・梅田裕斗捕手(24)の「この回、一気に行くぞ」という声を聞き、火がついた。勝ち越しの中越え2点二塁打。気迫をバットで示した。この日、2試合通算6本目の安打が勝負を決めた。

第1試合のJR新潟戦は本塁打1本を含む、4打数4安打3打点。しかし新潟コンマーシャル倶楽部戦は代打出場だった。6回1死一塁に登場し左前打。勝ち越し打は一塁守備についての2打席目だった。「大橋の状態は抜群に良かったが、ほかの選手にも機会を与えたい」と佐藤英司監督(43)は代打起用を説明。大橋には「大事な場面で行くぞ」と告げていた。

20日の五泉クラブ戦は逆に、代打を送られる屈辱を味わった。2番一塁で先発し、2の0。「打撃が雑になっていた。前夜はバットを短く持って振り込んだ」。反省点を、その日のうちに修正してこの日の大当たりにつなげた。「2次予選は勝ちを優先するプレーをしたい」と話した。【涌井幹雄】