西武高卒ルーキーの滝沢夏央内野手(18)がプロ初の猛打賞をマークした。5打数3安打1得点。「素直にうれしい。単打、単打を狙って積み重ねて、野手の間を抜ける打球を打っていくのが自分のスタイル」と喜んだ。西武高卒新人の1試合3安打は、99年の赤田現2軍外野守備走塁コーチ以来だった。

辻監督が「非常に大きかった」とたたえたのは第1打席。無死一塁の1回だ。球界最小164センチの打席に、日本ハムはバントを警戒した。ただ指揮官は「送るのは簡単だけど、そういう勝負にならない」と複数点を狙い、強攻を選択。初球。見事に142キロ直球を捉えセンター前に運んだ。この好機拡大が効き、連敗を5で止める要因となった初回2得点が生まれた。

5、9回にも中前打で続いた。13日に育成から支配下登録され、8試合連続スタメン。甲子園も縁がなかった「令和の牛若丸」の成長はプロの世界で驚きの加速を遂げる。4試合連続安打で27打数9安打。打率は3割3分3厘になった。

▽西武外崎(1回に左翼フェンス直撃の先制適時打)「いい流れでつないでもらった。何とかくらいついていこうと思った。最近、あまりいい状態でなかったが、1本出て先制点になったのでよかった」

【関連記事】西武ニュース一覧