日本ハムがドラマチックに今季の交流戦初勝利を挙げた。

2点を追う9回。登板18試合で防御率0・00だったヤクルトの絶対守護神スコット・マクガフ投手(32)から万波中正外野手(22)とアリスメンディ・アルカンタラ内野手(30)が連続ソロアーチを放って同点に追い付き、延長戦へ持ち込んだ。

延長10回は途中出場の清宮幸太郎内野手(23)が四球を選んでチャンスメーク。松本剛外野手(28)が、この日4安打目となる右前打で好機を広げ、無死一、三塁から相手の暴投で6点目。さらに万波の適時二塁打で7点目を挙げた。最後を締めたのはアルカンタラだ。2打席連続弾となる9号2ランが飛び出し、この回一挙4点を挙げた。

その裏は、前夜まで2日連続でサヨナラ本塁打を浴びたルーキー北山亘基投手(23)がプロ初の3試合連続登板。三度目の正直でリードを守り切った。劇的な勝利でチームは連敗を3で止め、新庄剛志監督(50)にとっても交流戦初白星となった。ハラハラ、ドキドキの展開に試合後は「明日ちょっと心臓のクリニックに行って来ます」と上機嫌。「野球が好きな世界中のファンに見せたいくらいの試合でしたね」とうれしそうだった。

殊勲の2打席連続本塁打を放ったアルカンタラは「チームの力になることができて、すごくうれしいです。(9回の本塁打は)すごくいい感触でした、すごく難しい場面だったけど、いい結果になってうれしい気持ちでいっぱいです」と振り返った。

 

▽日本ハム松本(1回の先制2号2ラン含む4安打。打率3割8分7厘に浮上)「昨日の負けは結構悔しかったので、なんとか今日はやり返そうっていう気持ちが僕も含めてみんなあったと思う」

 

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