阪神西純矢投手(20)が、6回途中3失点の粘投で今季3勝目をもぎ取った。

最速151キロの直球と縦スライダー、フォークを駆使し、5回まで無失点。今季5試合目で初めて被本塁打なしで、「1発病」を克服。交流戦は昨季から三度目の正直で初勝利をつかみ「ちょっと意識してしまっていた。今日は勝たせてもらったと思います」と喜んだ。

今や定番となった大きな援護射撃があった。2点リードの3回1死一、三塁で大山悠輔が左越えの3ラン。西純が今季先発した5試合で4発目と抜群の相性をみせている。「すごいですね。ビックリしてます。毎試合助けてもらって、すごく感謝しかないです」。西純が「4戦連発ですね」と大山に伝え、「『毎日投げてくれ』って言われました」と笑顔で明かした。

3試合連続で出場した「8番打者」として2打数無安打。5月18日ヤクルト戦でプロ1号を放ってから6打席で快音響かず「ホームランを打ってからちょっと振りが大きくなってしまっている。(2回の第1打席は)短く持った分、バットの先に当たってしまったので、惜しかったです」と苦笑いだった。次戦は投打で暴れ回る。【古財稜明】

▽阪神矢野監督(西純について)「粘ってくれた部分もあるし、でも期待値が上がっている分、もっと粘っていけるようなピッチャーになってもらいたい。あいつ自身も勝って、あれでいいとは思ってないと思う」

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