これは本当にあった西武の話…。満塁で豪華すぎる代打陣で相手を恐怖に陥れた。

時は初夏の風が涼しい6月1日の夜。場所は甲子園。阪神との戦いで西武は、全てのベースが埋まったチャンスで代打を3度使った。

それぞれベンチから出てきたのは…。「19年首位打者」、「現役最多本塁打」、「通算2000本安打」。森友哉捕手(26)、中村剛也内野手(38)、栗山巧外野手(38)という3人だ。

4回2死満塁。この日は、先発与座と相性のいい古賀がマスクをかぶっていた。5点を追う展開で古賀に代わって森が代打に送られた。3年前の首位打者でもあり、球界屈指のバットコントロールの持ち主。結果は空振り三振だったが、反撃のムードを作った。

6回はレジェンド2人が仕事を果たし、1点差に迫った。

まず通算22本の満塁弾の記録を持つ「満塁男」中村が登場。1点を返し、なおも1死満塁という場面で打席に入った。1発はならずも三遊間を破る左前適時打で追加点。さらに続く満塁の場面では、佐々木に代わって栗山がコールされた。5月29日DeNA戦ではサヨナラ弾を放ったベテランは初球を中越えの適時二塁打とした。

3回までに5点を追う展開。結果的には後続が倒れ、1点及ばなかった。ただ、圧倒的に豪華な代打陣は存在感が光った。

辻監督は「あそこまで本当に粘ってくれたんだけど。ちょっと5点は大きかったですね」と振り返った。

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