試合前に、72年の大学選手権で優勝した関大の投手で、元阪急の山口高志さん(72)が始球式に登場した。

関大のユニホーム姿でマウンドへ。振りかぶって投げたボールは、ホームベースの近くでワンバウンドした。「棺おけに入るまで(捕手に)届かなかったことを後悔します」と悔しさをにじませた。

甲子園でも始球式をした経験があったが「東京ドームの方が(捕手が)近く感じて、力んでしまいました」と話した。

山口さんは、大学選手権で優勝し、第1回日米大学野球選手権でMVPを獲得。松下電器(現パナソニック)を経て74年ドラフト1位で阪急(現オリックス)入団。「速球王」として活躍した。

現在は母校・関大のアドバイザリースタッフを務めており「この年齢になってドームのマウンドに上がれたことはありがたい。いい経験をさせてもらいました」と感謝していた。