最優秀投手賞には、4強入りした佛教大の山本奨人投手(3年=智弁学園)が防御率1.25で輝いた。

3試合に登板し、21回2/3を投げて3失点。「正直、こんな賞がもらえると思っていなかったので、驚きとうれしい気持ちです。こんな投球ができると想像していなかった。自分の世界が180度変わったような気分です」と喜んだ。

東海大戦では、初先発し7回2死まで完全投球。ツーシーム、スライダーを操り、6回2/3を1安打1四球無失点に抑えて勝利に導いた。同戦を観戦していた智弁学園・小坂将商監督(44)からは「成長した姿が見られて、感動しました」とメッセージが届いた。

今大会を経て「自分に自信が持てるようになった」と言う。最速は143キロで、制球力や緩急を使うスタイルを追求している。「前までは速い球を投げたいと思っていたけど、今は緩急を使って、今回の大会で通用することが分かった。考え方を変えたのも大きかった」と手応えを口にした。