阪神ジョー・ガンケル投手が来日初完投で3勝目を挙げた。9回5安打1失点、7奪三振、無四球。9回2死から中川圭、杉本に連打を浴びて1点を失ったが、そこまでは二塁すら踏ませず。堂々の内容に「いいピッチングができたと思います。守備もみんながよく守ってくれたおかげで、リズムよく思い切って投げることができました」と笑顔を見せた。

持ち味を存分に発揮した。立ち上がりの3回を28球という省エネ投法でアウトを量産。「すごく変化させられた」というシンカーなど変化球を駆使し、内角への制球も抜群だった。終わってみれば27個のアウトのうち15個がゴロアウト。涼しげな表情で115球を投じた右腕に、矢野監督も「申し分ないよね。ガンケルらしく球数も少ない」と最敬礼だ。

勝負の夏場に向けてエンジンがかかってきた。開幕直後はコンディション不良で出遅れたが、交流戦では3試合に登板して2勝0敗、同4位となる防御率0.81。ヒーローインタビューでは「早い回に点を取ってくれて助かりました」と攻撃陣に感謝。最後は「阪神タイガースファン、イツモアリガトウ」と律義に日本語であいさつした。【桝井聡】

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