ロケットスタートの再現だ! パ・リーグ2位のソフトバンク藤本博史監督(58)が16日、リーグ戦再開に向け、号令をかけた。この日は1・5ゲーム差で追う楽天との17日からの首位攻防3連戦(ペイペイドーム)に向け、本拠地で練習。「楽天戦はやっぱり大事になってくると思う。今年は開幕から8連勝できたけど、それくらいの気持ちで」とチームを鼓舞した。

先陣を切るのはエース千賀滉大投手(29)だ。17日に先発する右腕は「とにかく僕はしっかり投げて、チームにいい流れを持ってこれるように」と意気込む。相手先発の田中将とは、先発では初の投げ合い。「偉大で、名前のある方」と敬意を払いつつ「試合では負けないように、僕のできるパフォーマンスをしたい」。防御率はリーグトップトップの1・70。安定感抜群のエースが5勝目を目指し、首位奪還への流れを作る。

指揮官も「勝ちに見放されているけど、先に点をやらないエースらしいピッチングをしてもらいたい」と背中を押した。球宴までは残り29試合。2年ぶりの王座奪還へ、ソフトバンクが前半戦のラストスパートをかける。【只松憲】

○…韋駄天(いだてん)周東が「セカンドジョーカー」襲名に意欲を燃やした。万能タイプの牧原大を藤本監督は「ジョーカー」と命名。二塁を本職としながら、今季は中堅と三塁を守る周東は「マキさん(牧原大)ぐらいいろいろなポジションを高いレベルでやりたい。難しいですけど、それが今のチームに必要」と語った。打率3割8分5厘と好調。「しっかり存在感を出せるように」と足以外の活躍も誓った。

○…松田が、史上47人目となる通算1000打点達成に意欲を燃やした。現在989打点で、節目まであと11打点に迫っている。「もうすでにクリアしておかないといけないですけど、その数字は早く4桁にもっていきたい。打点はチームに貢献するので」。今季は若手の台頭もあり、ベンチスタートも増えているが「出たら頑張ります!」と気合を入れた。

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