マー君との「先発初対決」を制しても、ソフトバンク千賀滉大投手(29)に笑顔はなかった。6回、ジャスト100球を投げ、8被安打4失点。4本塁打を浴びて5回95球、7失点の楽天田中将より長くマウンドに立ったとはいえ、5勝目を素直に喜ぶわけにはいかなかった。

「ふがいない投球をしてしまった。野手の方が点を取ってくれてもすぐに追いつかれてしまったり、大事なイニングの先頭バッターを簡単に出してしまったり、反省するところばかりです」。降板後、広報に託したコメントには悔しさがにじんだ。

初回に柳田の8号ソロで先制点をもらいながら、直後の2回に茂木に同点被弾。3回には2死三塁から浅村、島内の連続適時打で勝ち越された。6回にも先頭への四球から失点。前回10日ヤクルト戦で、村上に勝ち越し弾を浴びて敗れた。内容的には雪辱のマウンドにはならず。だが、チームはリーグ戦再開の初戦に圧勝。次回こそ、エースの存在感を見せつける。

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