日本ハムはロッテ8回戦(札幌ドーム)に敗れ、2連敗でリーグ戦再開カードの負け越しが決まった。右ふくらはぎ外側への打球直撃から復帰登板となった先発伊藤大海投手(24)は、3回に先取点を許し、5回は先頭打者への四球から失点するなど、6回3失点で5敗目。打線もロッテ投手陣を攻略しきれなかった。前日17日に4点リードをひっくり返されて逆転負けを喫した嫌な流れを止められず、新庄剛志監督(50)も言葉を失った。

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試合終了を見届けたBIGBOSSは、右腕にウインドブレーカーをかけ、すぐにベンチ裏へ引き揚げた。スコアは1-3と2点差での敗戦だったが、投打で完敗。試合後は「コメントが見当たらないのがコメント」と、コメントを絞り出すのが精いっぱいだった。

打球直撃のアクシデントからの復帰登板となった伊藤も、前夜の逆転勝利で勢いづくロッテ打線を食い止められなかった。「しっかり攻略されたな、っていう感じは序盤から感じていた」と、3回に4安打を集中されて2点を先行された。

4回に野村の4号ソロで1点差に迫った直後の5回は、先頭打者への四球から1失点。「昨日も(守護神の北山が)その形でやられているので、同じことを繰り返してしまった」と悔やむ、痛恨の3失点目だった。「体自体は全然問題なく投げられていた。ゲーム勘も特に気にすることなく入っていけたので『力不足かな』と感じました」と振り返った。

打線もロッテの先発ロメロをはじめ、救援陣も含めてパワー投球に押し切られた。打線全体で6安打を放ったが、連打は1度もなし。唯一先頭打者が出塁した9回は、直後に併殺打で万事休す。走者を出してもチャンスを広げられないまま、イニングだけが進んでいった。

新庄監督は、前夜の試合後に「(ロッテの)流れを明日は何とか止めるゲームをしていかないといけない」と話していたが、勢いに流されるままの連敗。これでリーグ戦では唯一、勝ち越していたロッテとの対戦成績も4勝4敗と並ばれた。19日の今カード最終戦こそ、ファンにいい試合を見せて、勝ちたい。【木下大輔】

○…野村の汚名返上の1発も空砲となった。2点を追う4回1死走者なしから、左中間席に5月10日オリックス戦以来、約1カ月ぶりの4号ソロ。前日は2失策を犯し、チームも逆転負けを喫した。この日は三塁から一塁にポジションを変えられ、鬱憤(うっぷん)晴らしの一打だったが白星にはつながらず。「(6回に)清宮さんが塁に出た後つなげなかった。何とか自分たちで仕掛けないといけない」と反省した。

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