日本ハム新庄剛志監督(50)が“BIGBOSS流お祭り男論”を説いた。27日、NPBからフレッシュ球宴の出場者が発表。「俺も出たことがある」と振り返ったのは「ジュニアオールスターゲーム」と銘打たれていた30年前だ。

プロ3年目の92年に「3番遊撃」でフル出場した。初回にヤクルト石井(現楽天GM兼監督)と対戦して三振するなど4打数無安打で3三振。豪快な打撃で狙っていたMVPは、決勝の代打本塁打を放ったオリックス鈴木(イチロー、現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が獲得した。「記憶ある。いいバッターやなって思った」。

当時、1軍で6本塁打とブレークし始めた阪神新庄は「俺はこんなところで終わる選手じゃない。本ちゃん(1軍)のオールスターだろ」と、メラメラした気持ちで臨んでいたという。

新庄監督 そういう舞台が好きかどうか。MVPを取る場面を、自分で持ってきて一発で決める。ランナーいない時、全然興味ない。MVPチャンスないし、ホームラン狙うくらい。そういう場面をつかむ気持ち。“来い来い来い”って1回から思っていないと。

後にBIGBOSSは“本ちゃん”に7度出場。球宴史上初の単独ホームスチールを決めるなど、2度のMVPを獲得した。大スターたるゆえんだ。お祭り男の思考がシーズンに「生きてこない。目立つのみ」と話すが、「こういうところでは活躍する選手なんだ、シーズン入ったらダメなんだ。俺はそれでいいと思う」。突き抜けた存在になるには必須のメンタル。そんな魅力のあるスター誕生を期待した。【木下大輔】