第30回ハーレム・ベースボール・ウイーク(8~15日・オランダ)に出場する大学日本代表が、出発前最後のオープン戦となる東芝戦に臨んだ。

ドラフト候補の二刀流、日体大・矢沢宏太投手(4年=藤嶺藤沢)は「3番指名打者」で先発出場。初回の第1打席は、1死二塁から、東芝のドラフト候補・吉村貢司郎投手(24=国学院大)の140キロを打って中飛に倒れた。3回先頭で迎えた第2打席は、吉村の152キロ直球をはじき返したが遊撃正面へのライナーだった。

1-0で迎えた5回1死の第3打席は、カウント1-2から吉村の151キロ直球をとらえて中前打を放った。第4打席は3-0の6回2死一塁で、東芝の2番手・松山仁彦投手(23=東海大)と対戦し、遊ゴロに抑えられた。

ドラフト上位候補同士の対決となり「打つのが難しいレベルの高い投手と感じた。対戦できて楽しかったです」。

2日のオープン戦エネオス戦では、投手として3イニングを投げて4奪三振1失点だった。この日は練習開始よりも早く球場入りし、30分間のランニングで調整。「試合でも使ってもらえるように昨日、今日とそれなりにアピールできたのかなと思う。全試合に出るつもりで準備していきたい」と話した。

○…フレッシュ勢も存在感を見せた。明大・宗山塁内野手(2年)は4回1死一、三塁、東芝・吉村の144キロをとらえて先制の右前適時打を放った。今チームで初の打点を挙げ「最初の1点はすごい大事だと思っていたので、そこを自分で取ることができてよかった」。もう1人の2年生、法大・篠木健太郎投手も3番手で登板し2イニングを無失点。宗山は「下級生なりに頑張りたい」と話した。