阪神がカード勝ち越しを決めた。先発才木浩人投手(23)が5回5安打無失点、5奪三振と好投。19年5月12日中日戦以来、1159日ぶりとなる勝利を飾った。矢野燿大監督(53)はトミー・ジョン手術、育成契約を経て1軍の舞台に帰ってきた右腕をねぎらった。試合後の一問一答は以下の通り

-才木がよく頑張った

矢野監督 「久しぶりの登板やし、アイツとも話している中でね、いろんな思いがあるやろうし。気持ちが高ぶるところを、うまく逆にコントロールしながら。もうちょっと荒れるかな、と思ったけど。その気持ちをうまくボールに伝えるというか。今までけがで投げられなかった悔しさや、ここで投げられる幸せを。イニング途中にも『どうや?』って言うたら『楽しいです!』って言っていたし。やっぱりこういう気持ちをね、また新たなスタートとしてやっていけばいいと思う。それをまあ、最後5回もギリギリやったけど、あそこを踏ん張れたことで勝ちにつながった。アイツにとってはいいスタートになったと思う。もちろん勝った中での、次に対する課題っていうのはもちろんあるけど、今日は勝ちに浸って。いろんな人から連絡も来るだろうし。でもまた次に向かってやっていくいいスタートになったと思います」

-先発陣が疲れて来ている中で、こういう存在が出て来るのも大きい

矢野監督 「まあ1年間戦う中でもちろん全員で、全員が戦力になってくれるに越したことはないんで。才木だけじゃなくまだまだ頑張ってもらうピッチャーいっぱいいる。野手もまだまだ頑張ってもらわないとダメだし。それは全員でやります」

-故障明けだが、この後は

矢野監督 「うん。いったん抹消する」

-チーム全体に才木を勝たせたいという雰囲気

矢野監督 「もちろんそれはあったと思うし、ピッチャーも小刻みな感じでつないでくれて才木に勝ちをプレゼントしてくれた。まあ、それはチーム全体にあったと思うし、それは才木の投げてる姿からそういうモノも感じ取っていたと思うし、そういうものを持ってみんなやってくれた」

-大山が通算100号

矢野監督 「いいピッチャーからいい場面で打ったというのも俺は通過点やけど、思い出というか一生に残るホームランになったし、記念のホームランが勝ちにしっかりつながったということも悠輔の中での思い出の1本になったと思う。これからまだまだ打ってもらわないと困るバッターなんで。150、200といってもらったらなと思います」

-ちょっと本塁打が出てなかった

矢野監督 「いや、ホームランなんてずっと打てるわけじゃないし。向こうだって崩そうとしてくるわけだから。まあ、でもそれを乗り越えていかないとダメなんで。そういう波を小さくしていくようなことは成長としては必要なこと」

-近本がまた打った

矢野監督 「悠輔(大山)と同じで、これもチカにとっては通過点のところ。1日1本、まずは打っていくというところから、またチームに価値ある安打もあれば、チームに価値ある凡打もある。チームを引っ張ってくれる選手に、もっともっとなっていってくれたらと思う」

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