思い出の球場で、また1歩前に進んだ。楽天早川隆久投手(23)が、地元千葉・ZOZOマリンで今季初登板。7回6安打1失点で5勝目を挙げ、チームの連敗を3で止めた。「自分のできる仕事を全うした結果がいい結果につながったかなと思います」と好投に表情が晴れやかになった。

11点リードの7回1死から岡にソロ、続く茶谷には左前打と連打を浴びた。「(状態は)良くも悪くもなかったので、丁寧に投げていこうと思って投げた」と大量リードにも集中力を切らさず。松川をカウント1-2から外角高めのチェンジアップで二塁併殺打に打ち取り、締めた。

表情を変えず、黙々とコーナーを突く。昔と変わらない。木更津総合3年だった16年7月。高校野球千葉県大会で何度も立ったマウンド。「思い出すのは『甲子園行くぞ!』という気持ちですかね」。ただ、勝利に向かって全力で腕を振った。同26日、市船橋との決勝戦では8安打2失点で完投。エースとして3年ぶり5度目の甲子園に導き、チームメートから胴上げもされた。プロ入り後もこれで2戦2勝。相性の良さは変わらない。

高校3年間、計り知れない成長をさせてくれた球場で、最後は新たな誓いを立てた。お立ち台では「私事ですけど、お父さんが定年退職して。お父さんみたいな強い大人になっていければなというふうに思います」と観戦に来た父徳治さんへ決意を表明した。あれからちょうど6年。理想の投手、大人になるために、やることはまだある。またこのマウンドで投げるときには少しでも成長した姿を-。力強く前を向いた。【湯本勝大】

▽楽天西川(不調が続くも8戦ぶりにマルチ安打) 年間的にはほとんどがしっくり来ないと思うので、その中でどうやって結果を残すかということになってくる。どういう状況でも結果を残せるようにはやりたいと思います。

▽楽天島内(5回、右翼へ適時二塁打を放ち、後輩内田の決めセリフを引用) 打ったのはスライダーですかね。誰がゴリラや。

▽楽天森原(今季初登板で無失点) 合流して、まず投げられたので、次からもう1つ落ちついて、しっかり投げられるのではないかなと思います。今日はまず投げられて良かったです。

▽楽天福山(今季初登板で無失点) また今日からチームのため、1試合1試合、精いっぱいやっていきたいと思います。

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