2位巨人が逆転でヤクルトを破り、優勝マジック51からのカウントダウンを許さなかった。

侍ジャパンの栗山英樹監督が視察に訪れた一戦。1回に1点の先制を許したが、直後の攻撃で1番吉川尚輝内野手からの5連打で3点を奪って逆転した。

吉川が、今季3戦3敗と苦手にするヤクルト高橋のチェンジアップを捉えた右前打で口火を切ると、ウォーカーはカーブを右前に運んで続いた。無死一、二塁から丸佳浩外野手が高めに浮いたチェンジアップを引っ張り「いい所に飛んでくれたし、同点になってよかったです」と右前への同点適時打。さらに4番岡本和真内野手も初球のチェンジアップを左前にはじき返す適時打で続き、逆転に成功した。「良い流れの中、打席に入ることが出来ました」と感謝した。

この回の攻撃は、東京五輪で金メダル獲得に貢献した主将坂本勇人内野手が、記録的一打で締めくくった。なお無死一、二塁、追い込まれながら、チェンジアップに体勢を崩されながら食らいつき、三塁線を破る適時二塁打。破竹の5連打目で、松井稼頭央に並ぶ歴代9位タイの通算411二塁打を決めた。「追い込まれてからチェンジアップにうまく対応出来ました。良い流れに乗れてよかったです」と言った。

4回は大城卓三捕手の2戦連発の5号ソロで追加点を挙げた。

ヤクルトとの前回対戦の6月24日からの3連戦(神宮)では、両軍合わせて67得点、18本塁打が飛び出す歴史的な乱打戦が繰り広げられた中、先発の戸郷翔征投手は6回を4安打1失点にまとめ、8勝目を挙げた。

負けられない3連戦初戦。14カード連続勝ち越し中のヤクルトに、7カード連続勝ち越しなしの巨人が勝利した。