日本ハム伊藤大海投手(24)が13日、監督推薦で球宴初出場を決めた。楽天戦(静岡)の試合前に取材に応じた伊藤は「うれしい。楽しみながら、しっかり抑えられるようにやっていきたい」と笑顔。そこで語った、夢のオールスターでファンに見せたい姿とは-。要約すると「追い追い追いロジンの爆煙投法で繰り出す“間欠泉ボール(仮)”で球宴史上最遅球を狙う」ということだった。

まず、球宴でやってみたいことを問われた伊藤は「オールスター最遅を狙おうかなと思います」と答えた。ロッテ佐々木朗希投手(20)が球宴最速を目指すなら、あえて逆に「最遅で」と笑みを見せた。

シーズン中も70~80キロ台のスローカーブを投げているが、今回は「画面から1回消えるくらい」の弧を描きたいと宣言。その上で「まだ、試合では1回もストライクを取れてないので、ストライクを取れるように頑張ります」と、狙いを定めた。

ここで、そのボールに名前を付けるなら? という話題に。伊藤の出身地、北海道・鹿部町には「しかべ間欠泉」がある。一定の周期で水蒸気や湯が約15メートルの高さまで噴き出す名所のイメージが、テレビ画面から消えるほど高く上がってからストライクゾーンへ落ちてくるイメージと重なることから“間欠泉ボール”はどうかと問われた伊藤は「ちょっと考えておきます」とニヤリ。とりあえず「間欠泉ボール(仮)」と、させてもらった。

そして、伊藤といえば「#追いロジン」というハッシュタグの生みの親。東京五輪に出場して金メダル獲得に貢献した昨夏は、マウンド上で相手打者にクレームを入れられても気にせずにロジンをたっぷり付ける「追いロジン」で一躍、知名度を上げた。今回の球宴でも「ロジン、マシマシで“追い追い追いロジン”。爆煙投法ですね」と、ファンを喜ばせるつもり。こうして「追い追い追いロジンの爆煙投法で繰り出す“間欠泉ボール(仮)”で球宴史上最遅球を狙う」となった。

新庄剛志監督(50)からは「楽しんできてくれ」と祝福された伊藤。「自分らしくというか、いつも通り、試合を楽しんでいる姿をファンの皆さん、すごく楽しみに見に来てくれると思う。そこはしっかり貫いてプレーできたらなと思います」と、初の夢舞台を楽しむ。

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