ソフトバンクが今季10度目の完封負けを喫した。今季2戦2勝だったオリックス山本に8回まで抑え込まれた。藤本博史監督(58)は「まあ、山本くんに完敗ということで。会見拒否でよろしいですか」と、冗談も飛び出すほど、手も足も出ない完敗だった。

今季は分が良かったとはいえ「ナンバーワンの投手やからね」と、山本への警戒を緩めていなかった藤本監督は、打線に並ぶ若手に対して「気負い負けだけしないようにね。逆に、いい投手と対戦できるくらいの気持ちで入ってくれたらいい」と心構えを説いていた。「仕掛けていけるところは仕掛けていく」と、足で揺さぶっての攻撃もイメージしていたが、その上を行かれた。結局1度も二塁を踏ませてもらえず「得点圏にも行けんかったわ」と嘆いた。

昨年から1度も勝ち越すことができておらず、6度連続で負け越している「鬼門」の京セラドーム大阪で1勝1敗となった。24日は球宴前ラストの1戦だ。2位西武の勝敗にかかわらず、引き分け以上で首位ターンが決まる。藤本監督は「明日最後、全力で全員で戦っていきます」と力を込めた。きっちり勝って、前半戦を締めくくる。【山本大地】

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