阪神が今季初めて貯金生活に突入した。首位ヤクルトを下して4連勝。単独2位となった。依然として首位ヤクルトとは10ゲーム差あるが、矢野燿大監督(53)は「みなさんもドラマを起こせると信じてもらって、僕たち自身も信じて明日からも戦っていきます」とファンに呼びかけた。
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(テレビインタビュー)
-初回、1番からの3連打に足を絡めた鮮やかな攻撃
矢野監督 「そうですね。それぞれが自分の仕事をね、しっかりして行って。追い込まれてからのヒットが多かったですけどね、しぶとく打ってくれました。その中でも島田が、しぶといヒットと走塁でね、盗塁で流れをつくれたかなと思います」
-中盤にはロドリゲスに待望の虎1号
矢野監督 「まあね、当たれば、あれぐらいは普通に飛ぶと思うんでね。まだまだ飛ばせると思います。そういう期待を持って来てもらった選手なのでね、ここからまだまだ、ロドリのバットで、チームを勝利に導いてもらいたいですね」
-終盤なかなかチャンスを生かせない中、大山が鮮やかに本塁打
矢野監督 「あれも(投手が)代わっての初球でね、見事に仕留めるというのは本当に見事なこと。悠輔のホームラン、打点っていうのはチームの勝利に直結するところの大きな、はい、追加点の素晴らしいホームランでした」
-後半戦開幕を託した西勇の投球は
矢野監督 「立ち上がりから飛ばして行って、リズムをつくるというような気持ちも十分伝わってくるような投球でした。途中から、点入ってからも丁寧に丁寧にという形で投げてくれた。本当に申し分ないスタートを切ってくれました」
-初めての貯金1。明日以降に向けて
矢野監督 「毎日勝ちたいですけど、今日は後半のスタートということで、ドラマを起こすというところでは本当に良いスタートを切れましたし。中身もしっかりした野球ができたんで。まずは僕たちがもちろん信じて戦っていきますし、ファンのみなさんもそこを信じてもらうことでそのパワーも大きく変わってきていると思うので、みなさんもドラマを起こせると信じてもらって、僕たち自身も信じて明日からも戦っていきます」
(囲み取材)
-初回は重盗もタイガースらしい野球。
矢野監督 「もちろん走るっていうのもうちの持ち味だし、あこの盗塁っていうのはすごく価値のある、中身のある盗塁だったと思う。さっき名前挙げたのもそういう、相手にとってダメージのある、走塁を島田がしてくれたかなと思います」。
-ロドリゲスは守備のミスもあったが、取り返した。
矢野監督 「あのプレーはちゃんとしてくれよと思ったけどね、あれをすぐ取り返すような素晴らしいバッティングやったし、もう1本タイムリーも出たしね、もちろんホームランが一番持ち味の選手やけど、やっぱりあそこでああいう打点とか、長打っていうのがあると、相手にとっては気持ち悪いとか、嫌らしいとか、怖いとか。そういう打線になっていけると思うんで。チーム全体のバランスというのを考えたときにやっぱり大きいので。これからもベースはしっかり踏んで、打ってくれたら最高かなと思います」
-ついに貯金1
矢野監督 「追っかける立場でカードの頭を取るというのは、これは大きな意味があると思う。ましてや後半の開幕という所では、ヤクルトさんもまだ余裕があるというと何だけど、うちには1試合1試合が本当にドラマを起こすための大事な1勝1勝の積み重ねになる。そういうところでは、よし行くぞというところの最初を、しっかりした内容の試合で勝てたというのは、チーム全体として盛り上がる。さっき言ったように、みんながよしいけるぞというムードを出せるような試合をしてくれた。俺ら自身がドラマを起こすのもさっき言ったようにしながら、ファンの皆さんもどんどん入ってきてくれて、パワーを送ってくれたらやれると思う。そういう意味での1勝というのは大きいかな」