プロ野球選手会の森忠仁事務局長は3日、出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化する「現役ドラフト」について「今年、始められるのは間違いないかなと思います」と、今オフから実施できる見通しを語った。オンラインで日本野球機構(NPB)と事務折衝を行った後の会見で明かした。

7月27日に行った選手会の臨時大会で、現在出ている案を選手も基本的に了承。その旨を、この日の事務折衝でNPB側に伝えた。森事務局長は「(基本的なところは)そのまま進めさせていただくということと、細部は引き続き議論させて下さい、ということを報告しました」と話した。今後は規定の細かい文言について議論を続ける。

実施日については、当初の案のとおり、12月2日の保留選手名簿公示から1週間後が有力となった。契約更改の時期と重なることから、選手会は後ろにずらすことを提案していたが、森事務局長は「当初の日程までに、やることはやっていただける」と、懸念がクリアされたとした。

事務折衝では、選手会が改革を求めているFAやポスティングなどの保留制度についても、選手会の考えをNPB側に伝えた。選手会は例年同様、9月に各球団を訪れ、意見交換をする予定にしている。