パパやったぞ! 楽天鈴木大地内野手(32)が4日、ロッテ戦(楽天生命パーク)の3回に3号2ランを放った。

この日は長女の8歳の誕生日。特別な1日に、かっこいい姿を見せられた。チームは大勝で、上昇ムード。新型コロナ感染で石井GM兼監督を欠く中、一丸となって2カード連続の勝ち越しを決めた。

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鈴木大は楽な気持ちで打席に入った。2回までに2点リード。3回も岡島が適時打を放ち、辰己がセーフティースクイズに成功。4点リードの2死二塁で回ってきた。「勢いに乗らせてもらった」。初球、本前の甘く入った127キロ変化球を鋭くスイング。打球を右翼ポール際へと運んだ。「(長女に)いいところを見せたいなと。野球のルールはなんとなく分かっている。見てくれているので、ホームラン打ったことも分かってくれている。すごく良かったなと思う」と目尻を下げた。

この1発で打線がさらに奮起。茂木が5号ソロで2者連続本塁打となると、1番西川が7号2ラン。大量リードをもたらした。チームに勢いをつけ、勝利に貢献。試合後はお立ち台に立った。ヒーロー賞の楽天ポイント10万ポイントをゲット。「10万ポイント入るのを多分知っているので、何でも買ってあげます!」と大奮発? の誕生日プレゼントを予告した。

家族、ファン、チーム…。たくさんの思いを乗せて、グラウンドでプレーをする。チームは新型コロナの影響で、石井GM兼監督を含め離脱者が相次いでいる。「チームのやるぞっていう思いは、勝っているときも負けているときも出ている。誰がコロナになるか分からない、なった選手だったりスタッフの方も含めて、そういう方の思いも含めて背負って頑張らないといけない。ここからが勝負」と表情を引き締める。首位西武とは2・5差のまま。リーグも歴史的な“混パ”。そこから頭1つ抜け出すために、一丸となって全力を尽くす。【湯本勝大】