無双の連勝コンビで自力優勝も復活させるぞ。阪神青柳晃洋投手(28)と伊藤将司投手(26)が、9日からのDeNA3連戦(横浜)で初戦、2戦目を任される。

先陣を切る青柳は自身9連勝中。虎で同一シーズン10連勝以上となれば68年村山実、03年井川慶に続いて3人目となる。それでも重圧を「まったくない」と笑い飛ばし「(首位ヤクルトに)8・5ゲーム差まできている。優勝するには勝つしかない。勝ちへの思いは強い」と力を込めた。今季DeNA戦は3戦3勝も防御率3・00。「今年1番打たれている。一番警戒しないといけない」。地元横浜で丁寧な投球を心掛ける。勝てば早くも、昨季キャリアハイの13勝に並ぶ。

一方、2戦目の伊藤将は7連勝中。こちらは横浜高校出身で、今季初登板する横浜スタジアムへの思いは人一倍強い。神奈川球児の聖地では母校が甲子園出場を決めたばかり。先日は同じく同校OBの及川と部員に記念Tシャツを差し入れしたという。今季DeNA戦は3戦で無傷の2勝、防御率1・08。「やっぱりハマスタで投げると興奮する。しっかり白星を取れるように」と気合十分。こちらは勝てば9勝で、昨季のキャリアハイ10勝に王手だ。

阪神が2連勝して首位ヤクルトが広島に2連敗すれば、10日にも自力優勝が復活。連勝無双の両輪がヤクルトに重圧をかける。

▼阪神投手の同一シーズン10連勝以上は、2リーグ分立後2人いる。最長は03年井川慶の12連勝。同年20勝を挙げ、最多勝、MVP、沢村賞に輝いた。ほかに68年村山実が11連勝。なおセ・リーグ最長は19連勝で、51年松田清(巨人)。プロ野球最長は13年田中将大(楽天)の24連勝。なお複数シーズンでの阪神最長は、中田良弘が81年から85年にかけて記録した18連勝。

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