ヤクルト村上宗隆内野手(22)が、両リーグトップとなる40号本塁打を放った。8回に広島ターリーから右翼席中段へソロアーチを運んだ。22歳シーズンでの40号到達は、63年巨人王貞治、85年西武秋山幸二の23歳シーズンを上回る最年少記録となった。

村上は「長い歴史の中で最年少記録を塗り替えられたことは素直にうれしく思います。今まで指導し使い続けてくれた監督、コーチの方々に感謝いたします。日々の積み重ねがこういう結果になっていると思いますので、これからも1日1日努力し成長してシーズンを通してチームとしても良い結果を残したいと思います」と話した。

打点99をマークし、本塁打、打点はリーグ断トツ。

残す打率は3割2分1厘。トップのDeNA佐野を5厘差で追う位置につけている。令和初の3冠王が現実味を帯びる中、持ち前の長打力で自身初の大台に到達した。

◆村上宗隆(むらかみ・むねたか)2000年(平12)2月2日、熊本県生まれ。九州学院では1年夏に甲子園出場。17年ドラフト1位でヤクルト入団し、捕手から内野手に転向。18年9月16日広島戦でプロ初打席本塁打。19年は36本塁打、96打点で新人王。20年に最高出塁率。21年は本塁打王を獲得し、史上最年少でMVPに輝いた。同年は東京五輪日本代表として金メダルに貢献。188センチ、97キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸2億2000万円。

▽ヤクルト高津監督(村上の最年少40号到達に) 40本という区切りはホームランバッターにとっては、すごく大きな数字だと思うし、それを最年少で達成したというのは、すごく大きな意味がある。ずっと見てきた僕にとっても、ちょっとうれしかったですね。

○…ヤクルトは今季ワーストタイとなる6連敗を喫した。打線が沈黙し、得点は捕逸による1点と、ソロ2発のみ。4試合連続で適時打なしとなり、打線につながりが生まれなかった。高津監督は「タイムリーなかったのでね。その差というか、それだけじゃないですけれど、点が入らなかった要因かなと思います」。12日から7ゲーム差となった2位DeNA3連戦に臨む。

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