巨人にまたしても新生が出現した。先発したプロ4年目の直江大輔投手(22)が6回3安打無失点の好投でプロ初勝利を挙げた。開幕からここまで堀田、戸田、赤星、大勢、平内、山崎伊に続き、チーム7人目のプロ初勝利。1シーズンの初勝利7人はプロ野球最多記録タイとなった。

直江は140キロ台後半の直球を軸に強気の投球を披露。4回1死一、三塁のピンチでは5番西川を空振り三振、6番坂倉を二ゴロに仕留め切り抜けた。登板直後は「野手の皆様のおかげで6回を投げることができました。次のチャンスを頂けたらもっと長いイニングを投げられるように頑張ります」とコメントした。

8度目の先発機会で念願の初勝利を手中に収めた。桑田投手チーフコーチは「なかなか勝ち星を勝ち取ることができなくて、苦労していたけど、初勝利して本人もうれしかったと思う。ボールに力があった。要所要所でいいボールがいっていた。今日は球威と緩急、カーブがうまく使えていた」と評した。右手指にマメができた影響もあって6回で降板。次回登板については「1回抹消しようと思っている。しっかりと治してから登板させたいなと思っています」と説明した。

▼4年目の直江がプロ初勝利を挙げた。この日が直江は通算15試合目の登板で、先発では通算8試合目だったが、5回以上投げたのもプロ入り初めてになる。これで今季の巨人はプロ初勝利を挙げた投手が7人目(外国人投手は除く)。シーズンに7人がプロ初勝利は05年中日、17年オリックスに並び最多となった。巨人はこの7人で合計16勝、新外国人のシューメーカーが4勝挙げており、新人を含め昨年まで0勝の投手で合計20勝している。

【今季巨人の初勝利投手】

◆堀田賢慎投手(21=プロ3年目) 3月31日ヤクルト戦(神宮)で初登板、初先発し、6回無失点で初勝利。

◆戸田懐生投手(22=プロ2年目) 4月2日阪神戦(東京ドーム)で4回から2番手で救援登板し、1回1/3を無失点で初勝利、

◆赤星優志投手(23=プロ1年目) 4月3日阪神戦(東京ドーム)で先発し7回2失点で初勝利。

◆大勢投手(23=プロ1年目) 4月9日ヤクルト戦(東京ドーム)で延長10回に4番手で救援登板し、1回無失点で初勝利。

◆平内龍太投手(24=プロ2年目) 4月21日広島戦(東京ドーム)で5回に2番手で救援登板し、2回無失点で初勝利。

◆山崎伊織投手(23=プロ2年目) 4月28日DeNA戦(横浜スタジアム)で先発し、6回無失点で初勝利。

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