楽天打線が13安打8得点を集め、3カ月ぶりの3連勝をもぎ取った。日本ハム18回戦(札幌ドーム)で同点の5回に、浅村栄斗内野手(31)が勝ち越しの中前打を放った。7番茂木栄五郎内野手(28)が3安打、8番鈴木大地内野手(33)が4安打と下位からしぶとくつないだ。日本ハムには今季13勝目で、シーズン勝ち越しを決めた。

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追い越し、追いつかれのシーソーゲームを浅村が動かした。2-2で迎えた5回2死一、二塁。1ボールから日本ハム上原の127キロを仕留めた。「甘い球だけ、しっかり打とうと思っていました」。中前にはじき返す勝ち越しの適時打とした。

打ってほしい人たちが、効果的なところで打った。石井GM兼監督は「簡単なゲームなんてない。アサ(浅村)がうまくあそこで1点リードの状態をつくってくれた」と感謝。決勝のホームを踏んだのは、左前打で口火を切った8番鈴木だった。

鈴木は3日以降の12試合で5安打と苦しんでいた。それが4打席連続安打と復調。1打点2得点で3度、点に絡んだ。切磋琢磨(せっさたくま)する茂木も7番で3安打4打点と活躍。石井GM兼監督は「うまく下位からつながった。茂木はやってくれなきゃいけない選手。大地も『ここ』ってところを逃さなかった」とたたえた。

3連勝は久々だ。5月に10日まで破竹の11連勝と快進撃を続けた。それ以降、2連勝はあっても3連勝はなかった。パ・リーグは上位が混戦状態。浅村は「勝たないとゲーム差が縮まらない。上のチームどうこうではなく、自分たちが勝つことが大事」と言った。カード勝ち越しだけでなく、今季の日本ハム戦勝ち越しを決めて、オリックスとゲーム差なしの3位に浮上した。

18日には釜田が、昨年6月29日以来の1軍先発マウンドに立つ。茂木は「投打がかみ合ってきていると思う。目の前の1戦をみんなで取りにいけたら」と意気込む。度重なる手術を乗り越えてきた右腕を、勢いそのままに援護する。

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