気合十分のBIGBOSSだったが、守りからリズムを崩し、4季ぶりのソフトバンク戦7連勝を逃した。

日本ハム新庄剛志監督(50)は試合前、「なんか3週間くらい前に、ここの球場で開幕したような感じですけど(敵地でのソフトバンク3連戦は)もう最後。3連勝したいと思います」。オーダーメードで仕立てたブラックの三つぞろえにサングラスと、バチバチに決めて札幌から故郷福岡に乗り込んだが、宣言通りの白星とはならなかった。

先発ポンセは6回5安打4失点(自責3)で4敗目。3回に、2安打に暴投も絡み2死二、三塁とピンチを広げて先制点を許し、6回は守備の乱れとボークで余計な失点を重ねた。ボークは三塁けん制のそぶりを見せた偽投でとられた。右腕は「いくつかの間違いを犯してしまって、負ける結果につながってしまった」と猛省し「もう振り返らず、失敗から学んでいけばいい」。守備のサインミスを繰り返さないよう心に刻んだ。

「ポンセ君は、どうしちゃったのかな~」と、首をかしげた新庄監督は「ミスは、どのチームもある。それを減らしていくチームが、強くなっていく。もう、これは練習しかないですね。練習と、プレーが起こる前の想定をしてプレーをするっていう(のが大事)」と語気を強めた。

チームは4連敗。指揮官は「今年は経験して、成長する年。みんなが」と位置付けながらも「連敗はしないようにしていかないと」と言った。【中島宙恵】

○…上川畑が打線でただ1人、マルチ安打をマークした。4回に右前打、7回には左前打でチャンスメークして得点につなげた。「内角を意識しすぎてバランスが崩れていたので、札幌ドームの時に修正できた結果が、今日の2安打につながった」と振り返った。一方で、二塁守備では2回に打球をトンネルする失策。「足が止まってしまった。足をしっかり動かしていきたい」と反省した。

○…開幕前に腰の手術を行った五十幡がイースタン・リーグ、ロッテ戦(浦和)で実戦復帰した。「1番中堅」でスタメン出場し、2打数1安打。中堅守備もこなした。今季、1軍未昇格の野手は五十幡のみ。新庄監督は「ゆっくり焦らず。腰は大事。(シーズンの)最後の方には直線の走りはたぶん大丈夫だと思うけど、大事な選手なので焦らせずにやっていきたい」と、慎重に今後の経過を見守る。

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