チームの窮地を伏兵たちが救った。

ソフトバンクは新型コロナウイルスの影響などで、前日からスタメンが5人も入れ替わる緊急事態。出場予定だった周東と牧原大は試合開始直前に、スクリーニング検査で陽性疑いとなったため、急きょベンチ入りを外れた。苦しい状況で野手陣が奮起し、13安打で9得点。藤本博史監督(58)は「緊急事態、通り過ぎましたね」と苦笑いで振り返った。

2点を追う4回2死二、三塁。2カ月ぶりに1軍復帰したガルビスが、上沢から右翼線へ同点の2点二塁打。打点は開幕戦の逆転満塁弾以来、約5カ月ぶりだった。そして緊急スタメンの佐藤直が左翼越えに勝ち越し2ラン。「うれしいというより、驚きしかありません」。ここ一番で19年ドラフト1位のプロ1号が飛び出すなど、この回一挙7点を奪って逆転した。

苦手の日本ハムに3カードぶりの勝ち越し。この日敗れた首位西武に0・5ゲーム差まで詰め寄った。指揮官は「今いるメンバーでやらんとしょうがないんでね。調子のいい選手をどんどん入れ替えてやっていきたい」と総力戦を宣言。「緊急の緊急の緊急なんで。使える者は全部呼びます」。21日は腰痛で離脱していたグラシアルも緊急招集する。ピンチをチャンスに変えて一気の再奪首を狙う。【山本大地】

○…武田が大量援護で2勝目を手にした。2回までに2点を先制されたが、打線が4回に7得点で逆転。7回途中3失点も今季チーム最多128球の粘投で連勝に導いた。「先制を許してしまいましたが、逆転してもらい、自分のリズムで投球することができました」。先発は千賀、大関を欠きローテが苦しい現状。7回を投げ切れなかった投球に「6回と7回は淡白な投球になって、失点してしまったことは反省点」と引き締めた。

○…新型コロナウイルス陽性で離脱していた千賀が、21日のウエスタン・リーグ、オリックス戦(タマスタ筑後)で実戦復帰する。藤本監督は「2イニングかな、40球くらい。確認してこっち(1軍)に来ると思います」と明かした。千賀は今月4日に陽性判定を受け、同16日に2軍で練習復帰。2軍戦をはさまずに1軍登板させるプランもあった。

▽ソフトバンク今宮(7回に右中間を破る適時打に)「チャンスだったので、とにかく追加点をという気持ちでした。高めを狙って最低でも犠飛という意識でしたが、外野を越えてくれて良かった」

▽ソフトバンク柳田(スタンドに母校・広島商の野球部員を招待。4回に3試合連続のタイムリー)「打ったのは真っすぐ。いい流れで回してもらったおかげ。広島商の後輩たちが応援に来てくれているので、後押ししてくれました。ありがとう広商!」

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