神奈川大学野球が開幕し、初優勝を狙う神奈川工科大が白星を挙げた。

エースのサイド右腕、工藤佑太投手(4年=鶴岡東)が先発。8回を被安打6の5奪三振、1失点にまとめた。走者を背負う場面が多く、3者凡退は2イニングだけ。それでも失点はソロ本塁打のみに抑え「オープン戦からピンチの場面で、リーグ戦を想定して1点もやらない練習をしてきた。それがいきました」と話した。

チームは今春リーグ戦から公式戦7連勝。自身も4連勝と好調だ。ベンチからは常に明るい声やゲキが飛んでいたが「応援とか、聞こえなくなるタイプです」とマウンド上で集中していた。

どうしても大学で理系の勉強と野球を両立をしたくて、神奈川工科大を選んだ。工学部機械工学科で、エンジニアなどの勉強をしている。卒業研究は「バットにボールを当てた音を録音して、状態を確認できるのかを研究します」。リーグ戦中は野球に集中し、その後から研究に没頭する予定。「今年は投手も野手もそろっている。チームの勢いを止めないで、初優勝したいです」と意気込んだ。