3位阪神は接戦を制し、この日のV逸決定を阻止した。レギュラーシーズン中日最終戦で3年連続のカード勝ち越しを決め、4位広島、5位巨人とのゲーム差を2に広げた。

ヤクルトがDeNA戦に勝利し、阪神が中日に敗れれば、虎の今季V逸が決まっていた夜。投打ともに粘った。打線は1点を追う1回裏1死一、二塁、4番大山悠輔内野手(27)が右前に同点打。同点で迎えた6回裏1死満塁には、代打ジェフリー・マルテ内野手(31)の左前2点打で勝ち越した。マルテは来日4年目で初の代打打点となった。

先発の才木浩人投手(23)は1回表、4番ビシエドに先制の右前適時打を献上。それでも2回以降はホームベースを踏ませず、5回を6奪三振4安打3四球で1失点とゲームを作った。同点の6回表はカイル・ケラー投手(29)が1イニングを完全投球。直後に打線が2点を勝ち越し、ケラーは来日初勝利を手にした。

2点リードの7回裏には6番佐藤輝明内野手(23)が左前適時打。8回裏には代打メル・ロハス・ジュニア外野手(32)が9号右越え2ランでダメ押し。貴重な1勝をもぎ取った。