今秋のドラフト上位候補に挙がる最速152キロ右腕、二刀流の矢沢宏太投手(4年=藤嶺藤沢)が、中継ぎで登板。2回をパーフェクトで抑えた。

2-0で迎えた6回に2番手としてマウンドに上がると、ツーシームで目線をそらし、真っすぐ、スライダーで勝負。6回、7回をいずれも3者凡退に切った。

9月9日のウエートトレーニング中に背中の左肩甲骨辺りの張りを感じ、翌日の明学大初戦は登板を回避し「2番DH」で出場。その後、4日間ノースローで治療に専念し、現在は「もう違和感もない。全く問題はないです」と完全復調。9月5日の先発以来のマウンドで、2イニング限定でテスト登板。「ストライクゾーンに投げ込めれば抑えられる自信はあったので、力み過ぎずいい具合に投げられたと思います」。球速は抑えめで変化球の感触を確かめるように丁寧に投球。この日の最速は148キロだった。「打者との感覚、ブルペンとの違った感じを取り戻す感じを大事に臨みました」と手応えをつかんだ。

試合は先発の相馬綾太投手(2年=志学館)が5回を無安打無失点に抑え、矢沢、抑えの箱山優投手(2年=日体大柏)へつなぎ、3安打1失点に抑えた。投手陣の奮闘に打線も応え8安打6得点と、桜美林を圧倒した。

リーグ戦はまだ折り返しに近い。矢沢は「打席に立つ準備も十分にできています。(先発も)いけます」と二刀流復活も示唆。チームの大黒柱が戻ってきた。